2018/05/25
みなさま、こんにちは。
昨日(5/24)、定休日を利用して(一社)日本健康生活推進協会の創立2周年記念シンポジウムに参加してきました。『人生100年時代の未病ライフと健康リテラシー』という題でしたが、いろんな新しい学びがありました。
今日は、『未病』についてです。
同協会の理事長であり、神奈川県立保健福祉大学理事長の大谷康夫氏がその著書「未病」に関してのエッセンスを説明されました。従来の概念では、自分の心身の状態を【健康か】【病気か】の2つに分けて考えていたが、人生100年時代を迎え、【健康】と【病気】の間に【未病】という新しい健康観を加えることによって「生き方の変革」につながっていくということです。
【健康】と【病気】の間の
ぼんやりとしている領域を行ったり来たりする連続的変化の状態を【未病】と定義されています。つまり、自覚症状はないが検査所見はあるというレベルで、その所見も【健康】により近い時もあれば、【病気】に近い時もあるというを、日常生活で繰り返し繰り返しやっている状態ですね。
上記のような【未病の概念や定義】をふまえ、
【未病のコンセプト】は、個人個人の健康に対する行動変容を引き起こすことにあると言います。
この考え方が浸透して健康観が変化していくと、「治す」という呪縛から解放される、もっと自由になると主張されています。「自分の健康」をどうしたいかは、医者が決めるのではなく自分で決めるように変わっていくことが重要とのことでした。「維持する」「支援を受ける」「療養する」「治療する」こういった選択肢の中から自分はどれを選ぶかを決めるようになっていく時代になるそうです。
ではなぜ、人は健康を追求するのでしょうか?
医療費負担軽減のための国策に乗っかっているから。健康寿命が延びているから自分も延ばしたいから。という相対的な理由でなく、もっと卑近な理由によることが圧倒的に多いそうです。
孫が生まれたので20歳になるまでは元気でいたい。
山登りが好きで、ずっと山登りを続けていたいから。
ずっと魅力的でいたい、そうみられていたいから。
といった身近で具体的な目標や欲求を設定し実現するため、健康であることが必要であり、そのためにはどうしたら良いかを自ずと考え行動するようになるそうです。
次回は、パネルディスカッションついて報告いたします!